外資系って日系の企業と比べるとやっぱり、自由なんですよね。
あんなに高額な年俸もらっているのに、みんな5時にはサッと退社。
年間20日間の年休取得は、当然の権利だし、風邪をひいた時には、病欠を気軽に取得することも出来る。
金曜日には、みんな、週末ムードになって、午後にはライト・ビールを飲み始める人達も・・
クリスマスの時期には、ワインボトル、高級チョコレート等、豪華なギフトが自宅に送られて来る会社もあるぐらいです。
もちろん、エンジニアとして相応の成果を出さなければならず、徹夜で作業をする日もあるし、土日にはバージョンアップの仕事が入ります。
上司やお客様から理不尽な納期の仕事を頼まれることもあります。
でも、外資系の企業は、日系企業よりも、仕事にメリハリがあって、”実は”社員が大切に扱われているという印象があるんですよね。
厳しい仕事の中にあっても、外資では社員が一人の人間として尊重されている感じがしました。
例えば、欧米人の上司との1:1の中では、「家族はみんな元気?How is your family?」とか「お子さんは元気にやってる?How is your son?」と、
日系企業での上司との面談では、考えられないような、一人の人としての会話があるのです。
確かに外資は、四半期毎にリストラの嵐が吹き荒れ、部署が丸ごと消滅する場合も多々あるのですが、
5時に自由に退社できない日系企業と比べると、良くも悪くも日系企業と比べるとメリハリがあるのです。
さて、この本で大切にしているテーマは、「エンジニアなら努力は不要!」です。
次に、その意味について、説明します。

「エンジニアなら努力は不要」
本書のキーワードは、エンジニアなら努力は不要。
その理由は、なぜ、あなたがエンジニアという仕事に就いたのか?の原点に戻ってほしいからです。
私は、リストラをされた後に、東京とシドニーの両方で就職活動を始めました。
転職活動は、16年ぶりのことだったので、仕事の探し方、英文レジュメの書き方、英語インタビュー、転職ノウハウがゼロでした。
100社応募しても一次面接にたどり着けたのは、ほんのわずか。しかも、面接はすべて敗退でした。
転職活動の流れが変わったのは、私がエンジニアとしての原点に戻ったときです。
エンジニアの方なら誰でも、初めて自分の書いたコードや、
組み上げたロボットが思い通りに動作した瞬間「やった!」と大きな感動を感じたこと、あなたにもありましたよね?
私の場合は、学生時代にロボコンに出場するため、仲間と一緒に毎晩徹夜で8Bitのワンボードマイコンを組み上げ、Cでコードを記述し、初めてロボットが動いた瞬間です!
もっと遡ると小学校5年生の時にプログラミングの本を田舎の本屋で立ち読みし、
なるほど!こうやってプログラムが動くのかと理解した、時だったかもしれません。
この感動は、私のエンジニアとしての原点でした。
キャリアの後半ではエンジニアリング・マネージャとしての管理職でしたが、モノづくりを愛するという、エンジニアとしてのスピリットは変わっていませんでした。
では、エンジニアとしての原初の感動体験と、外資IT転職活動がどの様に結びつくのでしょう?
それは、その会社の創設者であるエンジニアが開発した製品/プロダクトと、あなたのエンジニアとしてのスピリットが繋ながった瞬間に転職の扉が開くのです。
もっと具体的に言うと、あなたが共感できる凄いテクノロジーを使った、
プロダクトを開発した企業であれば、CEOとその情熱を共有できるはずですよね?
私は2019年に、IPO直前のシリコンバレー発、某セキュリティ系企業に応募しました。
理由はその会社のプロダクトの凄さに感動したからです。
最近セキュリティの分野ではUBA(ユーザ行動分析)は当たり前ですが、
その企業の製品は社内サーバログを全て収集し、深層学習で分析します。
ログを元にユーザの行動パターンを解析し、社内での職種を考慮し、アノマリーを検出します。
「ああ、こんなことが出来るんだ」と素直に感動しました。
こんなプロダクトを開発するアメリカのエンジニアは、一体どんな人なんだろう?話してみたいと思いました。
それから、この技術はセキュリティー以外の分野でも応用が出来るのでは?とも思いました。
このセキュリティーのIT企業の転職活動は、6次面接までありました。
最終面接は、カリフォルニアのCEOとの英語インタビューでした。
CEOの彼は忙しそうで、最初はそっけない感じの面接だったのですが、私の感動を伝えてみました。
「開発されたプロダクトは凄いですね?その可能性にぶっ飛ぶほど驚かされました!」と私が言うと。
「まあ、それがシリコンバレー・スピリットだね」とCEOは答えました。
「ところで、このテクノロジーですが、セキュリティ以外の他の分野にも応用できるんじゃないですか?」と私が尋ねると、CEOの声のトーンが急に変わり、
「そうなんだよ!いま、他の業界に展開しようと、検討している最中なんだ。例えば・・」と身を乗り出した様子で、大まかな概要について教えてくれました。
もちろん、CEO面接がバッチリだったので、この会社から内定を頂くことが出来ました。
つまり“これ”なんだと思います。
あなたが持っているエンジニアとして情熱と、企業がそのプロダクトを開発した時の情熱が繋がる接点を見つけることで、
努力を必要としないスムーズな外資IT企業への転職ができるのです。
若いスタートアップ企業の方が、外資系ITの大企業よりも、エンジニア・スピリットに溢れているので、共感しやすいと思います。
例えば、スペースXの様に、ビジョンが明確で、優秀なエンジニアが火星移住を目指し集まってくるのは、とても分かりやすいと思います。
これは、エンジニアならでは醍醐味ですね?テクノロジーには国境はありません。
AI、深層学習、量子コンピュータ、そして火星を目指すスペースX。
不可能と思っていた出来事が可能になる時代。
これほどエンジニアにとってエキサイティングない時代はないですよね。
つまり、あなたのエンジニアとしての原初の感動を思い出し、
それとマッチする会社を見つけ、転職を行うのが、
“エンジニアなら努力は不要”を可能にする、一番の大切なポイントになります。
まとめ:
・あなたのエンジニアの原点としての情熱を思い出そう!
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